The double

cotteの脳内日記

二刀流

夕方6時半ごろから

テーブルの上に広げられた

漢字ドリル

 

午後8時半を過ぎても

空白のままだった

 

なんども席については

なんども席を離れ

 

ストレッチをしてみたり

気分転換にシャワーを浴びたり

TVを付けてみたり

寝っ転がってみたり

 

いろいろし尽して

観念したのか

 

やっと鉛筆を握りしめた

 

「左でも書けるように練習しようかな」

と娘が呟く

 

「どうして?」

 

「だって両手使えば半分の時間で終わるでしょ?」

「ああ、もっと小さい頃から両手使える練習しておけばよかった」

 

そうぶつぶつ言い、

頭をノートにくっつけながら

ふてくされつつ

一マス目に書き込んでいる

 

それからまたしばらくすると

「いいアイデアが浮かんだ!見てて!」

右手に二本の鉛筆を握っている

 

もしや・・・

 

「こうして書けば、一回で二つ同時に書けるでしょ!」

 

ううう・・うん。

 

しかしながら大人はみな知っているだろう

 

マス目に収まらないことを

上と下の文字が重なってしまうことを

 

いいアイデア

思ったような結果にならず

悶絶する娘

 

 

ただ眺めているしかなかった

 

誰しも手が4本あったらなぁと

思ったことはないだろうか

 

わたしはよく思っていた

 

いや今でも料理をしているとき

配膳をするとき

テーブルとキッチンを何度も往復するとき

ふと思ってしまう

 

それでもな

とも思う

 

わたしはブログはパソコンで両手でないと書けない

携帯電話が進化し、

スマートフォンという

便利なものが世の中に登場し

ブログが作成できる

そのためのアプリまである

 

それでも

片手で打つことはできない

片手で打つと

パソコンで打つような言葉が生まれてこない

思考も生まれて来づらい

 

とてもではないが

同一人物のように

自分でも感じられない

 

片手で打てれば

電車の中

喫茶店

外出先でもできて便利なのだが

 

そういう時はペンと紙が頼りになる

やはりどちらかというと

まだまだアナログな人間なのかもしれない

 

手が何本もあったところで

やっぱり機能するのはせいぜい2本までなのだろうな

 

などと

とりとめのないことを

まだまだ悶絶している娘のそばで

考えていた