The double

cotteの脳内日記

君は君

この春ごろから急に背が高くなり

この夏で肌は浅黒くなり

体格も徐々に大人に近づいてきた

息子を見ていたら

久しぶりに思い出したことがあった

 

それは彼が2、3歳の頃だった

生後10か月から保育園通いだった彼を

夕方迎えに行った時だった

 

おままごと用のピンクの花柄のスカートを履いていた

頭には同柄の三角巾

「ママになったの」

 

しばらく来る日も来る日も

迎えに行くと同じスタイルで

わたしを待っていた

 

しばらくすると

「ピンクのワンピースがほしい」とお願いされた

週末フリーマーケットに赴き

自分で選んでもらった

 

保育園は外遊びもするし、

転倒などの危険を予め防止するため

スカート、フード付き上着など

着用禁止のものがある

 

彼もそれは知っていたので

保育園に着ていきたいとは言わなかったが

家に帰ってくると着替えて遊んでいた

買い物にもそれを着て出かけたこともある

 

不思議となんら

焦りも不安もなかった

今の自分の気持ちを表現できているのだから

それを実現できるフォローをするだけだった

 

周りからはいろんな声が聞こえたが

なにも響いてくるものはなかった

 

気づかぬうちに

いつしか自分のことを

「おれ」というようになり

ライダー系のベルトを腰に巻き

戦隊もののキャラクターが描かれた靴を履いていた

 

あのときのこと覚えてる?とたずねると

しばらく考え込んで

「あーーー思い出した!あったね、そんなこと。

でもあの時ちゃんとワンピースを見に行ったり、

着て外に出れたことはすごく嬉しかったよ」

と言った

 

小さい頃から

自分の欲求はきちんと表出し

なんとか実現させようとする君

勝手に予測変換し

勝手に諦めたりしない

 

なんら今も変わっちゃいない

 

そう、いつだって

その時の君のままでいいと思うのだ