The double

cotteの脳内日記

夏のクラクション

お盆に入ったころから

トウキョウは秋の長雨のような気候

窓を開け放てば、天然のエアコン状態

 

連日の30度以上が遠い昔のようだ

 

ふとしたきっかけで

この夏はずっと稲垣潤一を流している

 

「なにこれ、ちょっと古臭くない?」

息子が驚く

 

わたしが初めて聴いたのは

小学校の高学年

仕事関係でうちに出入りしていた

一回り以上年上の男性がカセットテープをくれたのがきっかけだった

 

一回り以上だから25,6歳だったと思う

今だから思う

こどもは残酷だ

若さは残酷だ

 

もうわたしの中では

「おじさん」としか見えなかった

 

そんな25歳のおじさんが聴くには

オシャレに感じた

 

それまでわたしの周りには

トップテンやベストテンでしか聴けない音楽しかなかった

 

あの頃から

FMばかり聴くようになった

眠りにつくまでずっと部屋の中で流していた

お気に入りの番組に時々はがき投稿して

読まれるたびに

ラジオの向こう側の人たちと

繋がっている感覚になった

ハンドルネームではなく

あのころはペンネームと呼ばれていたっけ

 

今ではPOPな曲は

洋楽に見劣りせず、POPにカッコよく歌う

アーティストが増えたけれど

 

あの頃はPOPな中にまだ

暗さというか

字余り的というか

突き抜けきれない感があった

 

それでも今また再び聴いてみると

そこに安堵感のようなものもある

 

ことごとく振られるおとこ

女々しいおとこ

未練たらたらのおとこ

そんな物語ばかりが流れてくる

 

晩夏の曇り空

そんな日が続いているこの夏には

ふさわしい