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The double

cotteの脳内日記

逃げるは卑怯か

中学校のゴールデンウイーク中の宿題のひとつ

 

「逃げるは卑怯か」についての意見文を書く

というものが出たらしい

 

1人じゃ終わらない気がするから

と言いながら

息子の友達が筆箱と作文用紙を持って我が家へやってきた

 

掃除や夕飯の準備をしながら

耳を澄ます

 

自分の経験を交えて書く

これが難しいんだよなぁ

そんな経験あったかなぁ

ねえよなぁ

 

ぶつぶつひそひそ

言い合っている

 

しばらくすると台所に向かって

息子が声をかけてきた

「〇〇さん、〇〇さーん」

息子はこういう時

わたしをママとは呼ばず、下の名前で呼ぶ

 

こういう時・・・お願いごとをする時だ

 

あのさ、ヒントください

ヒントでいいです

 

ヒントかぁ

自分の意見を押し付けないように

頑張るわたし

 

ひとつ思い出すことがあるかなぁ

これはママにとっても

とてもいい経験になって

それからの方針にも関わった出来事なんだけど

お前も忘れていないと思うよ

 

でもそれはママやお前からしたら

「逃げた」ではないんだけどね

ある一定の人からみたら

「逃げた」行為になるのかな?

 

で、なになに?

そんなヒントじゃわからないよ

 

あのさ、保育園に通っていた頃

とある習い事辞めたじゃん

 

あーーーー!!

あれ、トラウマ!

あれかーあれ、そうか

あれをとうとう書くのか

 

 

あれはまだわたしが母親4年目の時だ

よかれと思って

夫婦で話し合い

かれをとある習い事に入れた

 

土曜日に通っていたので

ほとんど夫が送り迎えをしていたが

仕事が夫に入ると

時々わたしも送り迎えをした

 

あるときふと気がついた

わたしが送り迎えをする日だけなのだが

かれが身体の不調を訴えることが多い

電車で通っていたのだが

途中で下車してトイレに行きたいという

 

結局最後の日になったあの日は

道端で嘔吐し始めた

 

ごめんなさい

帰り道そう言ったかれに

 

もしかして通いたくないの?と訊ねた

パパに叱られるかな?

そんなことないよ

大丈夫だよ

もう通わなくていいよ

 

その出来事をきっかけに

こどもたちが

「〇〇やりたい!」っていうまで

習い事、お稽古ごとはやめよう

「やっぱりやめたい」と言ったときは

すっぱりやめようということにして

現在に至る

 

ひとつのことを長く続けることは

忍耐力も養われるだろうし

立派なことでもあると思う

 

ただ自分に合わないと思ったとき

やめることも必要だと思う

「やめます」と伝えることは

時に続けることよりも

勇気とエネルギーがいる

決断したことに責任も伴う

 

ある習い事を辞めたというヒントを伝えた時

一緒に聞いていた

かれの友達が話しだした

 

俺も小さい頃あったわ!

そこはさ、やめる1か月前に言わないといけなくて

それを伝えると

次の時にみんなの前で

「△△くんは今月いっぱいで辞めるそうです」って

発表されるの

そうするとなんかへんな空気になってさー

あの1か月が一番地獄だったわ!

 

でも自分で辞めたいって伝えたんだ

うん。だって面白くないんだもん

でも辞めるって言うのは勇気がいるよね

止められたり、反対されるときもあるじゃん?

すごいんじゃない?

 

そうかな?

そっかーそれも逃げたと言われれば

逃げたになることもあるか。

 

そんな小さな会話をしていて

ふと思う

逃げるとは

他者が勝手に判断した評価なんだと

 

ただ本人はやめた、通わない

そんな判断、決断をしただけなのだと

 

またしばらくすると息子が

はっ!とした表情で口走った

じゃあさ、もしかしたら

◇◇ってすごい決断しているんじゃないか?!

 

◇◇は中学校に入学してからしばらくして

とあることがきっかけで

ほとんど学校に通わなくなったクラスメートの名だった

 

そうかもしれないねー

行かない、通わないって決めることも

親や先生に伝えることも

ぶつぶつ言いながら通い続けるより

ものすごくエネルギーを使ったと思うよ

 

だからあの時のできごとをお前も

トラウマなんて思わないでほしい

自分で決断することの大切さを

親に教えてくれた

記念のできごとなんだ

 

 

すっげーいいヒントもらった!

と2人は言ってくれたけれど

さてさて意見文はどのようになったのか。

 

もっともっと話したかった欲求

2人が書いたものを見たい、読みたい欲求

ここにぶつけている