The double

cotteの脳内日記

man in the mirror

私の中で「宣誓曲」というか「言い聞かせ曲」と名付けている曲がある。

今のところ2曲しか探し当てていないのだけど。

メッセージソングとしてとらえられがちな曲だし

そういう一面もあるとは思う。

けれど、聞き手に訴えるというより、

やっぱり歌い手が自分に言い聞かせているようにしか聞こえてこない曲がある。

 

1曲はマイケル・ジャクソン「man in the mirror」

 

「man in the mirror」は曲だけ聴いてもそうは感じないのだが

パフォーマンスを見れるとそれを強く感じる。

 

マイケルのライブはどの時代も大がかり。

最新のテクノロジーを駆使し、マジカルなショーを見せてくれる。

秒単位で練りに練られて構成されているのは素人でもわかるほど。

時代とともにツアータイトルがが変わっても、

ほとんどのライブで有終の美を飾るのがこの曲だった。

マイケルがお気に入りなのもわかる。

 

とにかくこのパフォーマンスが凄い。

途中からもう、計算なんかないんじゃないかと思うような

内から湧き上がる情熱的なダン

それとはうらはらに激しく内省していくような歌い方。

もう観客は見えなくなっているんじゃないかな。

かつてグラミー賞のステージでこの曲のパフォーマンスをして

膝の半月板かなにか損傷しているぐらいだから、やっぱり計算じゃない、

勝手に身体も心も動いてしまうんだと思う。

 

「鏡に映る男…自分から変わらなきゃ。変えていくんだ。

そうじゃなければ世界なんて変わらない」

 

このパフォーマンスをみるたびに、涙が込み上げてくる。

自分でも呆れるほど、DVDで流れるたびに

同じところで泣く。

それほど、痛く、痛く伝わってくる。

「もう十分やっている。

伝わっている人にはあなたの偉業や努力や孤独は伝わっている」

と伝えたくなる。

 

 たくさんのゴシップは検証していけば、嘘だとわかるものばかりだが、

このパフォーマンスをみれば、

彼が本物で純粋でけれどビジネスとしてのしたたかさもあり、

エンターテイメントの世界でしか生きられない

孤独な一人の人間ということがわかってもらえると思う。