The double

cotteの脳内日記

めがねとカツラ

おかげさまで わたしは日々の暮らしの中で さまざまな世代の人々と ことばを交わす機会が そこそこあるほうだ ある日 親世代のおじさまに 「めがねをかけている人は やっぱり人前でめがねを外すことに 抵抗はあるのかね?」 と訊ねられた 間髪入れずに 「無…

文章と文章の交流

世間知らずのわたしが ブログというものが この世界にあると知ったのは 13年前 それまでインターネットと触れ合うことが ほとんどなかった 知らな分野だから とても怖いものだと 思っていた しかし 「どうせ危なくて、怖いものなんでしょ?」 という気持ちよ…

信じられる人

小学校にあがってから 何度目か きちんと数えていないのでわからないが 何度目かの 「明日、学校行きたくないから休む」とある夜 むすめが言ってきた 明るかった 元気だった 夕飯もいつもどおり ご飯は2杯食べた 「そっか。わかった。」 息子がそんな妹を 興…

格闘

夫は無自覚だが 買い物下手である 数年前 新聞広告だったか TVショッピングだったか… 唐突に和布団の上に敷く マットレスを購入した 腰が少し痛くてさ うん わかる 毎日おつかれさま 買うがいいさ 身体は大切だ 身体は資本だ しかしなぜか 購入したマットレ…

フクロウの声が聞こえる

基本メロディ優先 リズム優先 歌詞は二の次 音楽を楽しむとき そんなわたしだが ことオザケンに関しては 歌詞をしっかりと追ってしまう 歌詞の内容と本人をダイレクトにつなぎ合わせては 本人も大変に迷惑であろう それでも 彼が歌うものの世界を 頭の中にイ…

疲れた日は

したくないことをしない あたりまえのようで 意外と難しい したくないことの中には した方がいいように思える要素も たくさん詰まっているからだ けれどこの日は 早々に夕ご飯はつくらないとした まだ西日が強く明るく 照りつけている時間に外に出る それほ…

泣き出しそうな空の中

水をたっぷりとふくんだ スポンジのような空 ときどき ぽつぽつと間断の雨音 青空の色を忘れてしまいそうな 毎日、毎日 灰色の空 青いってどんな色だったけ 灰色の空は 叱られて 涙をためながらも 泣くのをぐっとこらえている こどもの顔に似ている 足どりが…

君は君

この春ごろから急に背が高くなり この夏で肌は浅黒くなり 体格も徐々に大人に近づいてきた 息子を見ていたら 久しぶりに思い出したことがあった それは彼が2、3歳の頃だった 生後10か月から保育園通いだった彼を 夕方迎えに行った時だった おままごと用のピ…

いつもなら 迷わず断っている内容の 仕事を引き受けた なぜだかわからなかった けれど今回は受けようと思った 今回だけなのか 今回からなのか 今までとの違いはなんだったのか 自分でもわからず 漠然としている 気持ちに少し余裕が出てきたからだろうか 自分…

どんよりとした天気の日がこのところ多い わたしも自然の一部なのであろう そんな日は どんよりと身体も心も重い これからはじまる1日 あれとこれとそれからあれも… 今日中にすることの段取りを思い浮かべるだけで さらにどんよりとしてしまう日もある 毎朝…

野火

「野火」 言わずと知れた 作家・大岡昇平の代表作の戦争小説である わたしが録画している数少ないTV番組の中に Eテレ「100分de名著 」がある。 25分で4週、1冊の本を取り上げている 8月が「野火」であった これまたわたしが大好きな作家の 島田雅彦が指南役…

for better or worse 奈良美智展

愛知県豊田市 豊田市美術館は奈良美智が在籍していた 県立芸術大学の近隣にある 今回の展覧会は30年分の作家活動を絵画を中心に ほぼ時系列にまとめられたものになっていた ご本にいわく 「30年越しの卒業制作」 11年前の青森で開催された「A to Z」 この時…

人生フルーツ

映画「人生フルーツ」 風が吹けば 枯葉が落ちる 枯葉が落ちれば 土が肥える 土が肥えれば 果実が実る こつこつ、ゆっくり 人生、フルーツ 冒頭この樹木希林のナレーションで ぐっとこみあげてくるものがすでにあった 愛知県のニュータウンの一隅にある平屋 …

夏の夜の告白

遠くで見守ってくれているひと 小4のむすめが わたしを一言で表すなら 上の言葉になるそうだ 近くじゃないの 近くってうるさいでしょ わたしもきっとイライラすると思う ママはずっと遠くで見ていて でもちゃんと見ていて とりあえず思ったようにやってみな…

夏のクラクション

お盆に入ったころから トウキョウは秋の長雨のような気候 窓を開け放てば、天然のエアコン状態 連日の30度以上が遠い昔のようだ ふとしたきっかけで この夏はずっと稲垣潤一を流している 「なにこれ、ちょっと古臭くない?」 息子が驚く わたしが初めて聴い…

夏は苦手

随分と間が空いてしまった 仕事用のブログはそこそこ更新していたが こちらはすっかりご無沙汰 とりあえず元気です けれど夏は苦手 暑いは寒いよりも身体が動かない 思考も停止する 毎日夜が来るのを待ちわびて 朝がやってこないことを祈ってしまう 夏までに…

わたしは何様?!

夏休みがはじまった 普段は2,3歩歩けば あらゆることを忘れてしまう子供たちも 1年前の夏の悪夢は覚えているようで 今年はなんと夏の宿題が配布され始めてから 毎日、何かしら宿題にとりかかっている 昨年は8月31日に泣きながら 深夜2時までやっていた 今年…

くすぶる10歳

昨日娘が10歳になった 幼さと大人っぽさが混在している 今の彼女はなかなかに扱いがやっかいである 自分の思い描いたイメージに 自分を近づけたい けれどその努力は いろいろな誘惑に負けてできない できない自分 イライラしながらもがいている 言葉では言わ…

願いごと

今夜は七夕 近所のパン屋さんで 先月こんな貼り紙をみつけた 「七夕の絵をかいてくれるおともだちはお店の人に声をかけてください」 小4の娘がこの貼り紙をみて パン屋さんから画用紙をもらってきた 店頭のガラスに描いた絵を飾ってくれるのだそうだ 「普通…

裸の王様

時々、中2息子がこのブログを読んでいるみたいだ 面白いこと考えてんじゃん と謎の上から目線である 息子ほぼ一年中 家の中では裸族である はじめのうちは やめて! 下だけでも何か着て! と女子チーム(私と娘)たちは訴えていたのだが どこ吹く風 そのうち…

「いる」っていうだけで

ここのところゆっくりブログに向き合えない日が続いている 何度か書いているが 夫が4月から学生にもなり 帰りも1時間ほど遅くなり 夕食も家で摂るのが週の半分以下になった たったそれだけなのだが ずっしりと家の中のことが わたしにさらにのしかかってきた…

6月15日

6月15日 息子は14歳になった 我が家にとっては特別な日のひとつである 息子が起きてくる前に とっさにその日の朝刊を隠してしまった 心は晴れぬが それを隠して明るく おめでとうと言いたかった 夜帰宅した息子が 自分の生まれた日の 朝刊と夕刊の見出しを眺…

ダブルバインド

自分の思ったように行動しなさい そんなことしちゃいけない そんなことしたら許さないから 自分の好きなものを選びなさい そんなのあなたには似合わない お友達とは仲良くしなさい あの子とは遊んじゃいけない ダブルバインドの世界に住んでいた者にとって …

「わからない」からはじまる

購読をつづけていた某新聞を2月に解約した 新聞の解約ほどやっかいなことはない 電話で解約を伝えると 家を尋ねてくる なんだかいろんな物を持ってやってくる 理由を聞かせてほしい 半年後は戻ってきてほしい 解約後も何度も電話がかかってくる 予想はしてい…

脳内再生

一緒に暮らしているもの同士 こういう経験をしているひとは多いかもしれない 我が家は比較的みな音楽をよく聴く イヤホンをしながらi-pod、i-phonでそれぞれ聴く時もあれば ひとりがお気に入りをリビングで掛けはじめることもある 宿題をしながら 家事をしな…

明日は学校やすみます

あした、学校休みたいんだけど 中2息子が風呂上がりに話しかけてきた もう今日は学校行きたくない これは幾度かあったが 前日に言ってくるのは 初めてだった ああ、そうなんだ まあそう決めたのなら、 あした学校に電話するよ と答えるしかない なにかあった…

台無しのことば

一瞬にして 台無しにしてしまうことば 「なんでそうしないの。信じられない」 残念だな 相談にのって…と頼みにくる はなしを聞く アドバイスをする はい。そこまで。 それでおしまい 相談にきた人が アドバイスの通り行動するか、しないか それはその人が決…

鈍感万歳

4月から大学院1年生になった夫 2部(夜間)なので、仕事帰りに通っている 正直、週何回通っているのか 覚える気のない妻のわたしであるが それ以前に比べると やはり帰宅は1,2時間遅くなっている 平日は朝しか顔を合わせない日が多くなった そんな夫と先日…

イメージの中

自分のからだ 一番身近であるけれど 誰も一生かかっても 全身像を実際にみることはできない いつも目にする自分は一部分だ よく目にするのは手だろうか 脚だって見下ろすしかなく 実際はどんなものかわからない 一部分をみて 鏡に映された自分を自分と認識し…

小さな扉の向こう側

「あなたにこれは売れません」 2度目に来店した時にこう言われた 顔はこわばり、ひきつりながらも 笑顔をつくらなければと思ったのは何故だろう と、同時に少し安堵したのは何故だろう 「どうして?」 前回、とても打ち解けたように感じた その店員さんに尋…